生き物王国

いろんなものが通過する家

●ツン　　　つばめ

秦野平和式典でおどった日に
子供達が水無川で
地面に叩け付けられたいたつばめを拾った
一日中電球で温めた。
元気になって
ツンツンいって近づきぬくもり求める。
ツン、と名前をつけて飼っていた。
子供たちと生活する中で
ツンは片時もみんなの心から離れなかった。
ヨガの人はみんなやさしくて
私がツンの話をすると目をそばめて聴いてくれた。
ツンは２週間くらいであの世に旅たった。
何年か経った春
最近ヨガの最中に２羽のツバメがヨガの部屋の様子を見ている

●れもんちゃん　　　うさぎ
四十八瀬川で、右足を失った
ウサギを子供たちが連れてきた。
手に取って抱いた。
心臓が悪い、、と感じ取った。
良くわからないから、動物病院に走った。
２軒目の先生が、自然保護ということで
お金も取らずに
とても親身になって
一緒にウサギをみてくれた。
レモンをガーゼに湿らせて口に持ってゆくと、吸った。
れもんとなずけた
奇跡的に２週間その命は輝いた。
信じられないくらい目が美しかった。

動物病院の先生が言っていた。
「自然界ではよく起こること。
親が、ハンディある子を、
足をちぎって群れから離す。
それも愛では。」

欠けていることの
けだかさといとおしさと。