今回の観客は海。
砂浜にいる人がすべて演者。
佐々木征率いるシンバル・太鼓打楽器隊が車座になる
きららは、屏風ヶ浦の東の突端から、付き人とともに登場
日常の着替え支度、熊手を渡され、いざ鎮魂の儀のはじまり
熊手でゆっくり渚を地ならし
塩田を丁寧に作って行く
潮汲みで塩をまき
海に向かい、ヨガの修行を始める
波のリズムと征音楽隊の鎮魂の音が
心臓や内臓にしみわたる。
関節がきしみ、波にからめられた体は
遠くの記憶で
天地につながる均衡をたぐりよせる
体は伸ばされたり縮んだり
砂をつかみ、頭を押し付け
肉体は海に同化する鍵を時空に差し込む。
ふっと我身になる
白いおひげの波は繰り返し押し寄せ
征楽隊の奏でる音が煙のように天にくすぶる
海のお風呂につかる
髪を洗い、
顔を洗い
股を洗う
空につながる梯子一本。
ゆっくりのぼる
半月を仰ぎ
屏風ヶ浦を背に
海を仰ぐ
磯野の木遣りのなか
。
海は
しずかに見守る
私たちの生活を
手繰り寄せた感性劇場を
梯子から降りると
タンポポ色から、金茶色、スミレ色…刻々と変わりはじめた夕焼け、、
霊的エネルギーに包まれて、
すべては必然という自然体で
漁港を照らした光で幕を閉じました。
皆さんと一つの風景を作れましたこと大変光栄に思います。
また、皆さんが屏風ヶ浦を背に海と向かい合っていのちを感じてくれたことが
私のつぶ踊りの励みになりました。
ヨガの踊り、子どもたちとの生活から編み出す踊り
引き出してくださった首くくり栲象に深く感謝。
総監督佐藤正敏、音隊佐々木征とACTソーラン踊りのみなさま
ヘアメイク加藤、映像監督渡辺賢人
写真撮影下澤・北ぽん・山田、
すべての責任を負ってくださった平塚四郎
仲介人高橋、設営磯野、クルージング山政丸、
立ち会ってくださった飯岡の皆様
本当にありがとうございました。
きらら舞踏は飯岡の海でたくさんのことを教えていただき
初めの一歩となりました。生活とヨガと踊りとの融合。
これからも死ぬまで精進してゆく思いです。
演舞の前のクルージング、砂浜からみる山政丸の船は、にぎやかで楽しそうでした。
演舞のあとの、山政丸さんの素敵な宿舎での打ち上げ。
ビールも魚も流しそうめんも大変おいしゅうございました。
ソーランの踊りも結構なものを拝見させていただきました。
佐藤、首くくり、渡辺も前日から2泊、
高橋様と山政丸さんに大変お世話になりました。
スタッフの気の入れようは、あそこに集まるエネルギーの高さに
連動するものと感じました。
子どもたちにも夏の楽しい思い出をプレゼントしていただきました。
すべて
感謝。
ゆふがほ きらら